1/28の日経新聞にこんな記事が。
「“中古車競売価格、13カ月ぶりに前年上回る 12月0.3%高”だって。
アイルランド需要で中古車が高くなってるの?」
「いや。イギリスのEU離脱で不透明だから、先に買っておこうって事でしょ?
全部が高くなってる訳じゃないし、主要な輸出先でもないよ。
それに記事の中で、重要なのはそこじゃないよ。」
参考:[日経新聞]
じゃぁ主要な輸出先国ってどこ?どこが重要なの?
今回は下記2点を書かせて頂きます。
・日本から輸出される主要な輸出先、特徴
・日経新聞での重要なところ
まずは、
日経新聞での重要なところ
1.「パキスタンなどアジアの新興国向けの輸出不振が長引いている」
2.「アイルランドの需要が伸びている」
3.「消費増税で国内で、輸入車の中古車供給が増えている」
1.パキスタンのバイヤーが、ぼやくぐらい不振な状況。
「俺の買った在庫のプラドなんてすっごい落ちちゃって困ってるよ。」
と2017年には、80,000台/年を超える主要輸出先で、
UAEと同様、経由地としても機能している国。
現地新車販売ではスズキが強いけど、輸入はトヨタが強い。
そして2019年には、10,000台/年ほどまで不振に。
乗用車だと新車~3年経過未満。プラドは5年経過未満が、輸入可能なパキスタン。
リセール重視で販売している私としては、
この国が頑張って頂かないと、販売出来る車種が減ってしまってしんどい状況。
ハイエースバン、ランクルプラドの高年式の主要輸出先です。
いつか、マレーシアと同様に現地中古車サイト検証が出来ればと思います。
参考:[パキスタン/コンサイニー問題で下落したランクルプラドに見る関税/現地輸入規制の怖さ]
2.アイルランド需要は、スポーツカーやちょっと古い中古車。
アイルランドは、2,000台/年前後の輸出先。
主にスポーツカー、輸入規制が緩かったので年式が古くてもOK。(だったと思います。)
いわゆる、GT-R、スープラなど、ワイルドスピードに出てくる車が人気。
それで言うと、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアも同じなんですけど、
EU離脱でっていう特需でしょうが、数が少ないので”めっちゃ高騰っ!!!!”というほどでもないですが、
何でもかんでもアイルランドが買ってるから、値段が上がってるという訳じゃないってこと。
3.消費増税で国内で、輸入車の中古車供給が増えている。
これも実感。高年式の中古車流通が大変増えている印象。
高年式輸入車のリセールがより悪くなってしまわないかと心配。。。
特にベンツが販売不振で、未使用車やリース車を増やして、
なんとか売上だけ上げよう!というものの、
結果中古車が増えちゃって、リセールが悪く・・・・の悪循環。
日産、ホンダ、三菱もそうですが、経営不振になった過去のシャープも含め
大きな会社で上場され、工場の稼働率、生産能力など、読むのは本当に大変だなと。
ベンツなんかは日本は販売するだけだから無理して売らなくてもとは思うのですが。
実際に日本から輸出されている国ってどこ!?
毎年変わっていくのですが、昨年で言いますとざっくりこんな感じ。
イメージと違いましたでしょうか。
1.UAE アラブ首長国連邦 17万台以上
2.ロシア 12万台以上
3.ニュージーランド 11万台以上
4.チリ 8万台以上
5.ケニア 7万台以上
6.ミャンマー 6万台以上
7.モンゴル 6万台以上
8.タンザニア 5万台以上
9.南アフリカ 4万台以上
10.フィリピン 3万台以上
スリランカは?マレーシアは?バングラディッシュは?
10位以内に入ってくるほどの台数ではないんですね。
輸出規制で、○年以内というのもあるのと、
やはりパキスタンのように以前は5位だったけど圏外に。
なんてケースもあります。
リセール重視の販売を行っておりますため、
メインは、高年式でリセールよく乗れるというお車をピックアップして、
高年式が輸出出来る仕向け地で考えているのですが、
世界的には、UAEや、アフリカ方面など。
高品質の日本の古い中古車が、現地でまだまだ活躍。
アフターパーツ市場が充実し、工賃が安いから、日本では廃車でも現地では直して大事に乗る。
生活のため、移動、物流、などがメインで海外輸出されています。
今回は日経新聞さんの少しの記事から書かせていただきましたが、
また車種、国、リセールなどにフォーカスして記事を書かせて頂きます。